広告コピーのしくみ
今回は広告のコピーについてお話しします。
チラシやポスター、WEB広告を考える時、まず必要となるのが
「コピー」
ですよね。
このコピーついてですが、今回は広告の中での機能面でのお話しです。
ただしコピーの力である商品を大ヒットに導いたり、
企業のイメージアップを目指すなどのプロ的なコピーライティングのお話ではなく、
イベントを開催したりするためにご自分で広告を作られる方向けのお話しになります。
最初にお伝えしたいのはチラシなどにおいては
「長い文章はなかなか読まれない」
ということです。
一般的に広告の文章(コピー)を書く場合に常時留めておいて頂きたいことの一番は
これに尽きます。
チラシやポスターに載せる文章を書く時、最も大切なのは簡潔にまとめるということです。
長い文章を載せるためにはその文字を小さくしないといけません。
細かく並んだ文字はさらに読みづらく、結果読まれなくなります。
以下が「コピーの種類」としたイメージサンプルになります。
① キャッチコピー ② リードコピー ③ 本文コピーの順で文章は長くなります。
広告を目にした時、人はそれぞれ自分にとって価値のある情報か
そうでないかを瞬時に判断してしまいます。
それが瞬時に判断できない(理解できない)場合、その広告はスルー(無視)されてしまいます。
暇のある人であればさらにその広告を読み込むかも知れません。
しかし日々多くの情報に囲まれている今の時代、ひとつの情報に割く時間はほんの一瞬です。
そのため1、2、3の順に文章を長くしていくことによって最初は簡便に、
興味ある人には読み進んでもらい、さらに詳しい情報を与える仕組みが必要になります。
① キャッチコピー
「アイキャッチ」という言葉がありますが、キャッチコピーとはアイキャッチを文章にしたものです。
街中にあふれる多くの情報の中からその情報に目を留めてもらうキッカケになる
文章です。必ずしも大きなサイズである必要はありませんが、
目立つ位置にあったり、他の構成要素とは独立していたり、
その広告を見た時に一番最初に目に飛び込んでくる文章であることが大切です。
一瞬で内容を読み取れる量=最長でも20文字以内に収めた方が良いと思います。
短いコピーとは、例えば特売品の「安い!」、料理の「旨い!」等が
極端な例になります。他には「楽しい!」とか「辛い!」等。
ただこれだけでは漠然とし過ぎています。
では「辛旨!」や「くせになる辛さ!」等。
その様にイベント内容によって合う簡潔な文章を見つけ出すことが
コピーライティングの始まりなのです。
イベントの主催者にとってすべての情報は必要不可欠なものに思えるかも知れません。
しかしお客様がその広告に目を引かれるのはほんの一瞬であることを忘れてはいけません。
一瞬で理解することができて、且つ印象に残る文章を考えることです。
② リードコピー
リードコピーはキャッチコピーによって目を留めることができたお客様にイベントの
詳しい内容を伝える比較的長めなパートの部分です。
しかしキャッチコピーで興味を持った人でもいきなり数百字の長い文章を
読まないといけないとなれば中にはやめてしまう人もいると思います。
リードコピーはその様な人をなるべく脱落させないために本文コピーを要約した文章になります。
これは例えですが、以下の文章が「イベントで決してやってはいけない禁止事項」
を書いているのではなく、「このイベントはこんなに楽しいものです。」
ということを書いている文章ですということを伝えます。
リードコピーはキャッチコピーよりも具体的です。
例えば「おいしいクラフトビールを飲みながら大型スクリーンに映し出される」の様な文章です。
この場合、本文では誰が厳選した、やどんな人がマスターなのか等の詳しく書かれた文章が続きます。
③ 本文コピー
もちろん雑誌や新聞の記事や小説ではなくて、
これはあくまで広告なので本文も長過ぎない様、簡便にまとめることが必要になります。
とはいってもどうしても長くなってしまう時は文章を数ブロックに分割して
それぞれに小見出しを付ける等の工夫も必要になります。
ポイントは情報を大量に同列に掲載するのではなく、
魅力のあるものから小出しにしてお客様を退屈させない様工夫するということです。
最初は上手く行かないかも知れませんが広告のコピーの仕組みを理解し、
コピーライティングを考え続けるうちにご自分の成功パターンが見えて来ると思います。