シニア向け広告
シニア向けグループホーム、シニア向けマンション、
または永代供養や終活など昨今はシニア向けの広告を多く目にします。
少子高齢化が進んでいる日本国内においてはシニア層は
大きなマーケティングターゲットとなり得ると思います。
今回はシニア向け広告における失敗点や対策について
考えられることをお話ししようと思います。
シニア向けチラシ広告で「3つのよくある失敗パターン」
インターネットの普及に伴い、オンライン広告も効果的とされるようになってきた
最近のシニア層をターゲットとした広告。
とは言えポスティングなどアナログなチラシ広告の様な
紙媒体が有力であることは変わりません。
ポスティングなどのチラシ広告ですが、うまく結果に結びつかず悩まれているという
ケースも多いのではないかと思います。
ではなぜ効果が見いだせないのか・・・
①デザインを重視しすぎており、必要な視点が抜けている
1つ目に考えられるのは見た目のきれいさやレイアウトなど、
デザインを重視しすぎたことでの失敗です。
具体的には、シニア層がメインターゲットであるにも関わらず、
ターゲット世代ではない若いモデルを起用したチラシを作ってしまったり、
きれいに見せることにこだわり、デザインやレイアウト面を重視するあまりに
フォントサイズを小さくしすぎてしまったりするなど。
ターゲット世代よりもあからさまに若いモデルを起用すると、
自分事としてメッセージを受け取れず、イメージもつき難くなってしまいます。
さらにフォントも小さくしすぎてしまうと読みづらくなり
そのまますてられてしまいます。
デザインや見た目の綺麗さではなく、メインターゲットに
「自分にも効果がありそう」や「私もこうなりたい」
などのように自分事として捉えてもらえるかを考えることが重要です。
あくまでも大切なのは、シニアの視点に立って
デザインやクリエイティブを制作することです。
②登場する体験談や人物にミスマッチがある
2つ目は、体験談や登場人物がターゲットとしているシニア層に
合っていないケースです。
具体的な例をあげると、70代のシニアあてのチラシ広告なのに、
広告原稿では50代のシニアが
「これで安心。」
などという体験談を載せているケース。
これでは70代のシニア層から見れば「自分たちとは関係ない内容ではないのか。」
と感じてしまうことが多いため、訴求効果が低下してしまいます。
70代のシニア層にとっては50代は自分の子どもたちに当たる世代なのです。
この様なミスマッチは、『70代と60代』という世代間隔でも起こりますし、
年齢以外にもライフスタイルや価値観などの要素でも起きてしまうものです。
シニア層の共感を得るために、広告配信先と近い年齢層の登場人物を設定し、
体験談もターゲットであるシニア層にとって身近なものにするなど
考えることが必要です。
③折込チラシやその他販促チラシを流用している
最後の3つ目は、ポスティング用のチラシを折込チラシ広告をはじめとした
別の広告媒体で利用しているものをそのまま流用してしまうケースです。
この場合元々ブランド力や訴求力の高い商材であれば
流用しても効果が期待できますが、
その様ではない状態で行うと期待していた結果が得られないケースが多く、
望ましくありません。
クリエイティビティ商品やサービスに合わせることだけではなく、
利用する媒体に合わせて制作することで反響が大きく変化します。
折り込みチラシなどは安さや見た目の派手さが重視されがちですが、
通販雑誌へのチラシ広告の場合は、
通販マインドを持っている読者(ターゲット)層に届けることになるので、
価格や見た目の派手さだけではなく、具体的な体験談など商品の強みを
前面にだした内容の方が反響が高いと考えます。
また意外と見過ごしてしまうのが「チラシのサイズ」です。
新聞折込広告ではB3などのサイズで発行されることが主流ですが、
ポスティング等の場合、媒体サイズに合わせてサイズを変更するだけで、
反響が1.2倍~1.3倍上がるという過去の事例があります。
媒体読者が読み慣れているサイズでチラシを作るだけでも、
反響が変わってくるものです。