Withコロナの今、「違い」を生み出すチラシを作りましょう。<その1>
新型コロナウイルス感染拡大があらゆるビジネス面に大きな影響を及ぼしています。
Withコロナな時代な今は経済的にも厳しくなり、
これまで通りとは行かず新しい顧客へのアプローチが必要になってきます。
これから2回にわたり私たちが考える『チラシ』の作り方をお話しさせて頂きます。
今やデジタル庁の創設など、国を挙げて広くWebの活用が進められていますが、
そう簡単に導入することができない企業や業界も少なくありません。
また、Webを活用している他社との差別化をはかる意味でも改めて
「紙=チラシやパンフレット」
によるアプローチが有効と捉えられる可能性もあると考えます。
しかし、チラシやパンフレットは作り方によってその効果に大きな差が出てしまうのも事実です。
私たちは以下の6つのプロセスから顧客へのアプローチを考えます。
① 見込み客の選定
② ニーズ
③ 即決アプローチ
④ 商品説明
⑤ 決断を求める
⑥ 継続のためのアフターケア
今作ろうとしているチラシやパンフレットがどのプロセスを示しているものなのか。
そしてそのプロセスを実現するためにはどの様な紙面にするべきなのか。
これらを見極めた上で大切になってくるのが作り込み、いわゆる「編集」です。
では、そもそも「編集」とは何なのでしょうか。
簡単に言うと、
『編集=引き算』
ということになります。
例として老舗の和菓子店がキャンペーンを企画し、
その告知をチラシのポスティングで行おうとしているとします。
そのチラシに掲載したいと考えることは以下の様に無数にあると思います。
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お店の歴史
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素材や製法へのこだわり、これまでの苦労話
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他社と比較した自社製品の優位性 などなど
「せっかくチラシを作るのだからお店の情報全てを掲載したい!」
と、実際に制作へのご要望も多いです。
しかしここで「いったんストップ!」です。
今回作るチラシの目的はそもそも何であったのか・・・。
このキャンペーンは営業プロセスの「どこ」で、チラシによってどうしたいのでしょうか。
このキャンペーンが「新しい商品の発表」として行われるのであればこれまでの歴史や苦労話より、
製品の優位性及び新規性を伝えることが主な目的にかなうはずです。
この様に考えることで「アレもコレも全部」というよりも、
目的ベースで伝えたいことの引き算をする必要があるとおわかり頂けると思います。
当然に思われがちですが、その現場でも「今回の目的って何だっけ?」となることがしばしば。
そのためにいきなりパワーポイントやワードなどで企画書やチラシの下書きを
作り始めるのはあまり建設的であるとは考えません。
最初に行うべきは
「情報の整理」
です。
情報の整理にオススメなのはトヨタ式に紙1枚にまとめることです。
頭の中で考えているとぐるぐると堂々巡りを繰り返してしまいがちなので、
紙に書き出すことで容易に整理することができます。
この時に大事なのは「ひと目でわかる」ことです。
他の企画メンバーにも理解してもらい共有するためには難しい企画書よりもひと目で
全体像を把握できることが大事なのです。
例として先ほどの和菓子店が新商品を出す時にその強みをこの様な1枚の紙にまとめてみます。
自分にとっての優先順位と他メンバーにとっての優先順位が異なることもあり、
この1枚の紙があればディスカッションの材料として全員が意思統一をしやすくなるのです。
では編集とは何でしょうか。
編集とは文字とおり、「編む」という感じが使われています。
この「編集」という作業を1枚の布に例えると
縦糸→どの様な目的で作るのか
横糸→どの様な内容を書くのか
となります。
ここまでくると、今回のチラシやパンフレットにおいて「伝えたいこと」見えてきます。
編集とは「集めて編む」作業であるということが概ねご理解頂けたかと思います。
これまでの内容で縦糸と横糸がしっかり決まり、作るものの全体像がわかってきました。
次回<その2>で、「伝えたいこと」をデザインに落とし込み、
ミッションを伝えるコピーを考えてみます。
これらの作業ですが、株式会社Genesisはクライアント様と一緒に考え、
ミッションを伝える広告制作のお手伝いをさせて頂きます。
ぜひご相談下さい。